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【もりでり連動特別インタビュー】盛岡大通商店街を盛り上げるイベント「お弁当パラダイス」のこれまでとこれから

モリオカンの皆さまこんにちは。盛岡のテイクアウト&デリバリー情報を発信するInstagramアカウント「もりでり」、ご活用いただけてますでしょうか。
おかげさまでフォロワーさんは900人を超え、掲載の同意をいただける飲食店さんの数も増えてきました。
今回は、そんな「もりでり」と連動した特別インタビュー記事をお届けします。

皆さんは「お弁当パラダイス」というイベントを聞いたことがありますか? 盛岡大通商店街協同組合が主催するイベントで、大通の歩行者天国を会場に市内の飲食店が工夫を凝らした特製のお弁当を販売します。

実は「もりでり」では、お弁当パラダイスの情報発信をお手伝いしました。そのご縁で今回は、お弁当パラダイスを企画した盛岡大通商店街協同組合の菅原誠さん(菅原靴店社長)にインタビューしました。
お弁当パラダイスが始まったきっかけや狙い、大通の現状と今後の展望など盛りだくさんです。盛岡市在住の皆さんはもちろん、現在は離れて暮らす盛岡ゆかりの方も、きっと気になる話題があるはずです!
 

 
コロナ禍のお弁当需要に応えるため始まった試み

――お弁当パラダイスはコロナ禍で始まった取り組みとうかがっています。コロナ禍初期のころ(2020年春ごろ)、大通の飲食店はどのような雰囲気だったのでしょうか。
まだ感染者がゼロのころは、夜もそれなりに人出があったと思います。盛岡でも感染者が出始めてからは、人出がぴたっと止まりました。飲食店の規模でいうと、まず大きいお店からお客さんがいなくなりました。カウンターだけだったり、4人テーブルが2~3個くらいだったりする小さめのお店は、まだお客さんが残っていました。ただ大きいお店がどんどん打撃を受け、これは大変だと。

――2020年の5月に、後にお弁当パラダイスにつながる最初の取り組みを開催したとうかがっています。どのような経緯で企画されたのでしょうか。
当時はまだ岩手から新型コロナウイルスの感染者は出ていませんでしたが、お話ししたとおり飲食店は非常に厳しい状況でした。同時に外食を控えるようになったぶん、お昼にはお弁当を食べる人が多くなっていました。普段は夜の営業中心の飲食店さんもお弁当を販売するようになったので、私の会社の全体会議でも、そうしたお店に積極的に買いに行くよう呼びかけたんです。

すると会社のスタッフに「飲食店で出しているお弁当は1種類のことが多いから行きづらいです」と言われたんです。たとえば、お店をのぞいてみたら肉だらけのお弁当しかなく、「これは食べられないな」とか。それにお店に行ったら必ずお弁当を買わなきゃいけないような雰囲気もあって、行きづらいと。

「社長が言う『皆で助け合おう』という話はわかりますけど、スーパーやコンビニのほうが選択肢もあるし好きなジャンルのお弁当を買えるから、そちらのほうがいいんです」とスタッフから言われて、その意見は理解できるなと。そこで、大通のさまざまなジャンルのお店のお弁当を集めて、それをSNS等で発信すればお客さんにとっても都合がいいんじゃないかと考えました。それを大通にあるリリオ会館で5~6店舗を集めて実行したのが、お弁当パラダイスのきっかけです。
 


始めた当初は大通近辺のオフィスで働いている方がけっこう買いに来てくれました。飲食店をやっている方々が作るお弁当なのでやはり美味しく、リピーターのお客さんが増えていきました。2~3週間くらい毎日やっているうちに、最初に参加した5~6店舗がお仲間に声をかけ、お弁当を販売するお店もどんどん増えました。需要があることはわかったものの、お店が増えたことで会場が手狭になりました。

そこで、歩行者天国を活用することを思いつきました。大通商店街では毎年5月から10月まで、日曜日に歩行者天国をしています。コロナ禍以前から歩行者天国の活用は課題だったので、「お弁当パラダイス」と名前をつけてイベント化することにしたんです。

「お弁当パラダイス」は、コロナ禍が明けても続けられるイベントにしたいという思いもありました。平日と土曜日は通常営業をしている飲食店さんが多いので、歩行者天国が行われる日曜日ならイベントもできるのかなと。
 

 

組合に加入する物販店と飲食店が連携・交流するきっかけに

――イベント化を検討するくらい、最初の取り組みには反響があったんですね。
そうですね。最終的に15店舗くらいの飲食店がお弁当を販売して、販売前からお客さんの列ができたこともありました。各種イベントを自粛していた時期だったこともあるかもしれませんが、お客さんの需要はあるんだなと感じました。あとはやはり「販売しているお弁当が美味しい」という前提があったので、それがお客さんの間に広まっていったのかなと思います。

これは私個人の思いなのですが、大通は30~40年前は物販店が主流の商店街でした。それが現在は物販店は大きく減少し、ほとんどが飲食店になりました。これから先を考えても、恐らく飲食店が中心の商店街になっていくでしょう。コロナ禍の前から、従来の物販店と飲食店さんたちとが連携するきっかけを作りたいという思いがありました。

というのも、組合には飲食店さんはほぼ未加入なんです。今後の組合の存続のためにも飲食店さんと連携したいと思っていて、お弁当パラダイスはそのきっかけにもなるんじゃないかと考えました。コロナ禍で現在厳しい状況にある飲食店さんと組合で助け合って、今後状況が落ち着いたら、皆で大きいことができるひとつのチームになれたらいいなと。

最近の話でいうと、組合が主導して大通商店街で新型コロナウイルスワクチンの職域接種を行いました。これも組合として飲食店さんを応援する狙いがあります。以前は自分自身も「組合は何のためにあるのかわからない。それなのになぜ会費を支払わなければならないのか」と疑問に思っていましたけど、こういう大変なときにはメリットがあるし、意味があるなと。組合としても、飲食店さんの側にそうしたメリットを伝えていきたいと思っています。
 


――お弁当パラダイスは、第1回から大通の歩行者天国全体を活用したんですか?
大通1丁目から3丁目まで、大通商店街全体を使っています。盛岡駅側の2丁目3丁目のエリアが中心ですね。各店舗が路面に屋台を出します。時間は11時半にオープンで15時までです。第1回からたくさんのお客様にいらしていただきましたが、半アーケードの商店街なので、イベントの日に雨が降るとお客様がかなり減ってしまいます。

第1回で大勢のお客様があったぶん、飲食店さんたちも頑張って前回以上のお弁当を用意していたものの、雨が降った回ではお客様がだいぶ減ってしまって。完売したほうがお客さんにとっても「あのお店は早々に売り切れていたから次は早く行こう」と次につながります。飲食店によってお弁当を生産できる能力も違うので、残さない程度に作っていくことは大事なのかなと思っています。

お弁当パラダイスに取り組んでよかったことのひとつが、従来の組合側と飲食店さんたちの交流が生まれた点です。それにお弁当パラダイスに参加することで、飲食店さん同士の横のつながりもできたという話も聞くので、その意味でもよかったなと思います。災害などで大変なときには、お互いに顔を知っているだけでも違いますから。
 

 

コロナ禍の収束後も見据えたコラボレーションも

――回を重ねるごとに気付いたことや、変化などはありましたか?
2020年の6月のイベント開始以降、出店する飲食店の数は増えていきましたが、そうすると今度はお客さんの数が減っていきました。理由を調べたところ、リピーターのお客さんが多いためか「毎回同じお弁当で飽きた」という声がありました。こうした声を飲食店さんと我々大通商店街協同組合で共有し、お客様を飽きさせないようメニューを工夫したりしながら続けてきました。1年目は10月まで全5回開催しました。

今年2021年は、お弁当パラダイス×○○という形にして、お弁当販売だけで終わらないよう工夫しました。たとえば6月には「お弁当パラダイス×岩手のスポーツ」として、岩手ビッグブルズさんなどに出店してもらったり、選手のPRをしてもらったりしました。5月から7月まで3回開催して、ほかにも色んな計画をしていたんですが、岩手県独自の緊急事態宣言のため、8月と9月の開催は中止となりました。

コラボレーションでいうと、コロナで演奏会が開催できない各学校のブラスバンド部などに出演してもらったりもしました。学生さんにさんさ踊りを踊ってもらったこともあります。
 


――お弁当パラダイスの今後の展望を聞かせてください。
お客さんに「あのお店のお弁当が食べたい。本当に美味しい」と思ってもらえるようなお弁当を、飲食店さんに作ってもらうことが、イベント継続の最大の秘訣だと思います。みんなで指摘し合いながらそれをやっていきたいです。

コロナ禍が落ち着いたら、お酒を飲みながらお弁当パラダイスを楽しめるようにできたらいいです(取材時点では、お弁当パラダイスでの酒類提供は自粛中)。岩手公園のベンチに座って、お弁当パラダイスで買ったお弁当を食べながらお酒が飲めたら最高じゃないですか。それができるようになれば、お客様ももっといらっしゃると思いますし。

あとはお弁当パラダイスとしてのコラボレーションは継続していくつもりです。アイディアはたくさんあります。お弁当パラダイスを経験したことで、飲食店さんもさんさ踊りなどほかのイベントへの出店にもつながるかもしれません。そうした外部とのコラボレーションも自然に生まれていけばいいなと思っています。
 

菅原さんがお好きなお弁当・「乙o-tsu」さんののり弁

 
――最後に、盛岡周辺の方々に向けてメッセージをお願いします。
大通商店街周辺の飲食店さんをはじめ、盛岡市内の飲食店さんが、美味しいお弁当を研究されています。コンビニエンスストアでは食べられない、経験できないようなお弁当の味を楽しめるイベントです。
コロナ禍がどこまで続くかわからないですが、買ったお弁当をその場で気兼ねなく食べられる日も来年くらいには来ると期待しています。毎月第4日曜日に開催しておりますので、ぜひ遊びに来ていただければと思います。

――お話しいただきありがとうございました!コロナ禍が落ち着いたら、首都圏からもぜひ遊びに行きたいです!


聞き手:シュン

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