2019年3月。
東京都内に「サッコラーチョイワヤッセ!」のかけ声と、大人や子供たちの笑い声が響いていました。
文京区在勤在住の方を対象としたさんさ踊り体験ワークショップが開催されていたのです。
啄木が縁で友好都市となった盛岡と文京区
このワークショップは石川啄木生誕の地である岩手県盛岡市と、終焉の地である文京区が友好都市を締結したことを記念し開催されたイベントで、首都圏で盛岡さんさ踊りの活動をしている「大江戸さんさ」と「赤坂さんさ」の共同主催。
今回は主催側赤坂さんさメンバーから見たワークショップのウラ側も交えたお話です。
さんさの日をきっかけに大江戸と赤坂が初”共演”
大江戸さんさと赤坂さんさ。
両団体とも岩手や盛岡、そしてさんさ踊りを愛し、東京を拠点に活動する団体ですが、実は共同でイベントを開催するのは初めて!
お互いに「仲良くしたいなあ・・」なんて日々思いながらもなかなか踏み出せずにいた「おしょすがり」なんです。これって岩手の県民性?
「何か一緒に面白いことができたらいいよね」
「3月3日、さんさの日に文京区の方にさんさ踊りを体験してもらおう!」
これをキッカケに交流の機会を得た両団体は、事前に打ち合わせを重ねました。
鳴り響く太鼓の迫力、笛の音、それに合わせて踊る楽しさ。
限られた時間で全て覚えるのは難しくても、さんさ踊りの魅力を伝えたい!そんな一心で踊りの指導の仕方や全体のタイムスケジュールもアイデアを出し合いました。
老若男女”カラフルな太鼓の音”が文京区に響く
そしていざ迎えた本番当日!
3月3日は生憎の冷たい雨ニモマケズ、3月9日と両日で老若男女約70名の方々が集まりました。
開場から開始までの間はさんさ太鼓を展示し、お子さん達に思い思いに叩いてもらいました!
さんさ太鼓はひとつひとつが手作りなので、それぞれ違う音が出ます。新しい太鼓は高い音。
たくさん叩いて皮が馴染んでいる太鼓は低い音が出ます。
子供用の手作りの小さな太鼓も展示。
(なんと犬用ガムを使った特製太鼓!)
いざレクチャーの時間は1つの踊りを3つのパートに分けて練習。
みなさん飲み込みが早い!手と足が一緒になると「難しい~!」と言いつつも、とても笑顔で楽しんている姿が印象的でした。
最後は全員で輪踊り。わずかな時間でしたがみなさん笑顔で踊れるようになり、まさか都内でこんなに素敵な輪踊りが完成するとは。
してしまいました。
(MCを務めたメンバー、外から撮影していたメンバーも同じく感動していたとか・・)
最後は参加者全員で記念撮影して終演。帰り際に「さっこらーちょいわやっせ♪」と言いながら帰るお子さんもいて、とても幸せな2日間となりました。
(文章:赤坂さんさ・さとう)