2019年11月9日。この日は記念すべき1日になりました。
なぜならば、新しくなった”リトルもりおか”のキックオフイベントが行われたからです。
新しくなったと言っても、何が新しくなったのか?
そもそもリトルもりおかって何だっけ?
これまで何をしてたの?
新しくなって何をするの? ……。
これを読んでいるあなたの脳裏にはたくさんの「?」が浮かんでいるかもしれません。この記事ではキックオフイベント当日の様子を振り返りながら、これらの疑問にもお答えします!
<キックオフイベントの会場。何かが始まりそうな予感が満ちている>
20人以上が参加した「よくわからないけど面白そう?」な集い
11月9日午後2時半。秋葉原のとあるレンタルスペースに、首都圏在住者を中心とする「もりおかな人」たちが集まりました。「もりおかな人」とは、盛岡出身はもちろん、仕事や学業、交友関係を通じて盛岡にご縁ができた人たちのこと。当初の予想を超える20人以上の方が参加してくれました。いずれも20~30代の若者世代です。参加者同士の面識は、あったりなかったり。今回は事務局が個別に参加を打診しました。イベントで何をやるのか、そもそもリトルもりおかって何なのか。事前に把握していた人のほうが、ひょっとしたら少なかったかもしれません。
<会場がいっぱいになるほどの参加者が集まりました>
イベントはゆるーく始まりました。まずはリトルもりおか発起人でもあるリョウさんとまりこさんを中心に、事務局メンバーが会の趣旨について説明しました。そもそもリトルもりおかとは何なのか。
ずばり、「盛岡市をテーマに首都圏で集うゆるいコミュニティ」です!
<リトルもりおかはこんな感じのコミュニティです!>
始まりは2017年の秋。盛岡ゆかりの人たちが代々木公園でピクニックを開催したのがスタートです。そのとき地域をキーワードに集まりワイワイやる楽しさを知ったのが、コミュニティを立ち上げるきっかけになりました。
<リトルもりおかについて説明するリョウさん(左から2人目)>
皆さんはリトル○○(土地名)という言葉を耳にしたことはありませんか?
有名どころだとリトル・トーキョー。これはアメリカ・ロサンゼルスをはじめ海外にある日本人街のことを指します。つまり、本来の土地から離れた異郷の地で、元の土地にゆかりの人々が集まったコミュニティがリトル○○(土地名)。
これをヒントに、東京でつながる盛岡ゆかりの人たちのコミュニティの名前として、リトルもりおかを採用しました。
これまでは東京の人たちを盛岡にお連れして観光するもりおかツアーや、盛岡の地ビール「ベアレンビール」を都内で味わうベアレンを飲む会などのイベントを開催。ほかには当サイトやFacebookで、盛岡関連の情報発信・共有などを行ってきました。「盛岡」関係という以外には縛りらしい縛りもなく、気ままにゆるーく楽しく活動してきました。
県人会・同窓会の盛岡版・若者版になるコミュニティへ
しかしいつからか、「もっと楽しいことをしたい」「盛岡ゆかりの人たちともっとつながりたい」との思いを抱くようになりました。そんなある日、ひょんなことから盛岡市の事業の一環に「リトルもりおか」が参画することに。これを機に、リトルもりおかとしても新しく動き出そうと企画し、今回のキックオフにつながります。
それではこれから具体的に何をやっていくのか?簡単です。盛岡に関わる皆さんといっしょに、面白いことをいろいろやろうじゃないか!ただこれだけです。この記事を書いている筆者も、これ以上のことは特に聞いていません。本当です。
でも新たなリトルもりおかとして、目指したい目標みたいなものは一応あります。それはリトルもりおかが、同じ県の出身者が集う県人会(岩手県人会もありますね)や同窓会の盛岡版・若者版になればいいな、というゆるい希望。キックオフの参加者が20~30代だったのはそのためです。若い世代で、柔らかく、ゆるくつながりたい。
リトルもりおかには決まった活動がありません。
「サッカーや野球のサークルは、そのスポーツをやらなければならない。リトルもりおかにはそんなのは全くなくて、ただ盛岡というだけで皆で仲良くなれる。そんなコミュニティを目指したい」とリョウさん。
リトルもりおかの理念について、事務局のやすしさんはこんな言葉で表現しました。「自由な発想で何かをやりたい、こんなことをやってみたいと思った時に、盛岡という根っこでつながっている我々で形にしていければと思う」
進学や就職で盛岡を離れた人たちがよりどころにできるような。リトルもりおかがそんなコミュニティになればいい、という願いもあります。
また、リトルもりおかが、盛岡市の事業の一環として取り組むのは、首都圏で盛岡の関係人口を増やすーという趣旨のものです。事務局からの説明の合間に、市の担当職員とインターネットでつなぎ、事業の概要を説明してもらう一幕もありました。
さらに、サプライズで、盛岡市東京事務所の麻生所長、盛岡市のプロジェクト「盛岡という星で」の菅原さんが駆けつけてくれました。
<盛岡市の担当・佐藤さんと繋いでいる一幕>
<盛岡市東京事務所の麻生所長(右から3人目)と盛岡市のプロジェクト「盛岡という星で」の菅原さん(右から4人目)もサプライズで駆けつけてくれました>
「♯リトルもりおか」でSNSに投稿しよう!
とはいえ、リトルもりおかの活動趣旨としては「ゆるーく楽しいことをしよう」が第一です。活動に義務感が出てくると楽しくないので、「ゆるく、楽しく」にはこだわりたい。ただ、ゆるい盛岡コミュニティを拡大していくためにも、盛岡に関する情報発信は不可欠。キックオフイベントに参加を呼びかけたメンバーは、その点についてパワーを持っている、と事務局側が見込んだ方々です。
今後の活動としては、SNSを使った情報発信を(できる範囲で)やっていこう!というのがひとつの柱です。難しいことは何もありません。日々の生活で盛岡に関連するものやこと、ひとに出会ったら、「♯リトルもりおか」のハッシュタグとともに各自のSNSで投稿するだけです。盛岡ゆかりの飲食店、盛岡ゆかりのイベントに参加したとき、焼き肉屋で冷麺を食べたとき、盛岡出身の友人たちとの飲み会……。何でもありです。もちろん、無理にやるものでもありません。
また、リトルもりおかとして運用しているSNS(Facebook、Twitter、Instagram)に参加したい、という方も大歓迎です。現在は事務局メンバーが交代で投稿していますが、さまざまな感性や視点を持った方々にぜひ加わってもらい、いっしょに盛り上げていきたいです。
説明の中でまりこさんは言いました。「リトルもりおかを大きくしていくうえでも、情報発信がとても大事。みなさんに♯リトルもりおかでどんどん拡散してほしい。ほかにも自分の好きなこと、文学でもさんさ踊りでも冷麺でも南部鉄器でも、自分が掘り下げてみたいというものや、WEBメディアでも広げてみたいことを書いてもらえれば。誰がこれをやりなさい、とかいうのは全くないです」
まりこさんが言うとおり、「やりたい」を重視してSNSやWEBサイトを更新していければと思います。当サイトで盛岡に関する記事を書いてみたいという方も絶賛募集中です! 「ちょっと暇があるし、試しに1本書いてみるかー」くらいの軽い感じでOKです。気が向いたらぜひご連絡ください。
<盛岡関連でやりたいことを発信していこうと呼びかける、まりこさん>
盛岡でリンクする個性豊かな参加者たち
イベントのレポートに戻ります。事務局からの趣旨説明に続き、参加者同士の自己紹介パートへ。参加者の皆さんには、事前に簡単なプロフィールとともに、リトルもりおかでやってみたいことを尋ねていました。それらをスライドに映しつつ、自己紹介を進行。参加者同士の距離が(会場のキャパシティの関係で物理的に)近いこともあり、和やかな雰囲気で進みます。
驚かされたのは、参加者の多彩さ。盛岡や岩手県以外のご出身の方もいました。職業もいろいろ。PRプランナー、コンサルタント、人事、編集者、カメラマン、デザイナー、現役の大学生も!
「リトルもりおかでやってみたいこと」についても、さまざまなアイディアが飛び交いました。盛岡関連の飲食店の発掘に写真展、フェス、グルメイベント、ランニング、若者酒場……。盛岡出身者が集まるゲストハウス設立や、盛岡の若者が首都圏で就職活動をする際の支援など、潜在的なニーズの高そうなものもありました。これだけ多様なキャリアや個性のあるメンバーが協力すれば、どれもこれも実現できそうに思えてくるから不思議です。
皆さんユニークな方ばかりだったこともあり、好奇心あふれる事務局のりょうたさんが必ずと言っていいほど「どこの中学校ですか?」「具体的にはどんなお仕事を?」などと質問しプロフィールを掘り下げました。その甲斐もあって、ただの自己紹介だったはずなのに、数分おきに笑いが起こる謎の盛り上がりを見せました。参加者同士がお互いのことをより深く知ることができ、親しみを共有できたのは嬉しい誤算でした。
<謎の盛り上がりを見せた自己紹介>
……というようにここまで当日の様子を振り返ってきましたが、ひとつハッキリしたことがあります。このリトルもりおかキックオフイベント、1本の記事ではまとめきれません。無理。実を言うと、まだ書く予定のことの半分くらいまでしかたどり着けておりません。当日の中身が濃かったとはいえ、まだ自己紹介ですよ。イベントの具体的な中身に触れることができていない。ここまで4000字くらい書いているのに、まだ自己紹介って。どうしてこうなった。
というわけで、リトルもりおかキックオフイベントのレポート、筆者も「まさか」の【後編】に続きます!
写真:@YUBOPHOTO
文章と一部写真:シュン
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